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読書力の衰え

しばらく読書をしていなかった。最近になってまた少しずつ本を読むようになったのだが、読む速度が以前より明らかに落ちているのを感じる。



「読書力」というものが存在すると思う。
読解力と読むスピードを合わせた総合力。実用書の場合には書いてあることを実践する行動力も含めてもいいかもしれない。
読解力と読むスピードに関しては、子供の頃の読書経験が物を言うと思う。大人になっても身につくだろうが、それまでの苦労は多いだろう。



子供の頃はかなり読書量の多い方だった。
幼い頃、東京23区のはじっこに住んでいた。母と自転車で図書館に行くのを楽しみにしていた。
小学校中学年で田舎に引っ越してきてからは、近所の友達と週末に図書館通いをした。
中学生になり、その友達は見事にグレた。私は私で、小遣いが増えて自分で本を買うようになった。いつの間にか図書館には行かなくなっていた。
ただ、本は大人になってもずっと読んでいた。とはいえ、一番読書量が多かったのは、中高生の頃だったと思う。



読書量が多ければ読解力が身につくかといえば、必ずしもそうではない。
小説ばかりを、自分の読み方で楽しく読んでいるだけでは、お硬い文章を読みこなす力はまず付かない。
実際、中学2年までは私の国語の読解問題の正答率はそんなに高くはなかった。高校受験、大学受験の勉強を通して現代文の読解問題に真面目に取り組んだことで、評論文を理解する読解力が身についた。
中学生が「国語の勉強なんかしたって意味ない」と言っているのを聞くと、「じゃあお前は自分のスマホの契約書に書いてあることがちゃんと理解できるのか?ああん?」と詰め寄りたくなる衝動にかられる。
ただし、読解問題の問題文を読むにあたって必要なのは、語彙と、長文に対する適応力(親和力と言ってもいいだろう)。これらを磨くのは読書量だ。



ここ数年の私の読書量は、それまでと比べて大幅に減っている、はずだ。数えてはいないけれど。
ブランクにより、たとえ読解力が落ちなかったとしても読書のスピードは確実に遅くなる。したがって、書籍による学習の効率は悪くなる。
今後は、まとまった時間が取れない時にも少しずつ読書をする必要がある。私の読書力のリハビリには時間がかかりそうだ。やれやれ。

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