気楽生活研究所(仮)

豆腐メンタルでもなるべく気楽に生きていく方法を探します

音楽と妄想 本日のスープによせて

音楽は妄想を呼ぶ。



昨夜のことである。
さあ晩御飯を食べよう、という時、茶の間では同居人がジャズを流していた。
ちゃぶ台に並べたのは、野菜炒めと豚汁と白ご飯。
豚汁をすすりながらジャズ!
はじめは似合わないと思った。だって、豚汁とジャズって!

そう思ったのも束の間、私の頭に妄想が降りてきた。



都内の、若者が多く暮らす街。駅から少し離れたところにあるレストラン。
薄暗い店内は、雑居ビルの一室ながら古民家のような雰囲気がある。
BGMはジャズが中心。音楽が趣味のオーナーがコレクションしたCDだ。
蓄音機もあるが、店長はめったに使わない。針を折ってオーナーに叱られたことがあるらしい。

フードメニューは日替わり定食と日替わり丼のみ。
リーズナブルな価格で、懐かしい、ほっとする味を楽しめる。
どこの家でも食べられそうな料理だが、こだわりぬいた食材を使用。
オーナーと店長で、生産者を訪問して選んでいるのだそう。
「体に優しいものを食べて、心まで優しくなってもらいたいのです」と、店長。



妄想終了。
実際は、私が近所のスーパーで買ったカナダ産豚小間などで作った、安さにこだわった夕食である。
もちろんここは都内ではない。だっぺ王国・ちばらきだ。

だけど、何の変哲もない日常生活を楽しむためには、こういう妄想も悪くないって信じてる。



妄想はときめきを呼ぶ。

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