気楽生活研究所(仮)

豆腐メンタルでもなるべく気楽に生きていく方法を探します

トイレットペーパー品薄事件が我が家に与えた小さな影響について

我が家のトイレットペーパーがなくならない。

先の品薄のときに大量購入したわけではないのに、ここしばらくトイレットペーパーを買った記憶がない。ティッシュは今までと同じペースで買い足しているのに。

これはきっと、今回シングルのペーパーを買ったからだ。

2020年3月、全国を襲ったトイレットペーパー品薄。その波は茨城の片田舎をも飲み込んだ。ただそれは都会ほどの大波ではなかった。どの店も完全に棚が空っぽだったのは2日間ほどで、まずはホームセンター、次にスーパーにトイレットペーパーが帰ってきた(購入個数の制限はあったが)。

しばらくして私は最寄りのドラッグストアに出かけた。
「この辺りではトイレットペーパーの品薄騒ぎも落ち着いてきたな。まだ家の在庫は半袋あるけど、同じことがまたあると嫌だから一応買い足しておこう」
しかし私を待っていたのは、空ではないけどスカスカの棚。なぜかこの店では品薄状態が続いていたのだ。定番商品はことごとく売り切れで、残っていたのは安いシングルとフッカフカの高級ペーパー。トイレットペーパー1袋のために他の店まで行くのも面倒だが、高級ペーパーを買って元のペーパーに戻れなくなっても困る。私はシングルを買って帰った。

実家でも今の家でも、何も考えずにダブルのペーパーを使っていた。シングルのペーパーを買った記憶がない。だが、その日車の後部座席で揺られていたのは、いつもと色違いの袋のシングルのペーパーだった。

それが3月半ばのことだ。

4月が終わり、5月になった。
我が家のトイレットペーパーはまだなくならない。

どうやら、シングルにしたことで消費量が減ったようなのだ。
自分の感覚だと、シングルにしてから長さを2倍使っているとは思えない。それは夫も同じなようで、トイレットペーパーを巻き取るカラカラという音の長さが以前とほぼ変わっていない。
(断じて、私が夫のトイレ音を聴きに行く変態だというわけではない。我がアパートは浴室とトイレが隣り合っており、私が湯船に浸かっているときに夫がトイレに入ると、音が丸聞こえなのだ)

「節約」の2文字が頭によぎる。

次もシングルのペーパーを買ったら、夫は何と言うだろうか。それとも何も気付かないだろうか。我が家のトイレに改革の風が吹く、かもしれない。

©2018 気楽生活研究所(仮)